自動車運転に必要な注意機能
高齢になっても免許証を持ち続けたい方は多いと思うし、安全運転はいつまでもしたいと思います。自動車運転を安全に行うためには法律(道路交通法)上は次のように定められています。
「自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しない」というのが条件だそうです。
今日はその中でも認知機能の注意機能について考えたいとおもいます。
自動車運転に必要な注意機能は大きく2つに分けられます。それは注意の強度と注意の選択制と呼ばれるものです。注意の強度は①覚度と②集中性性注意。注意の選択性は③選択性注意と④分配性注意にわけられます。
注意の強度とは覚度(アラートネス)のことであり、外界ないしは内的な些細な感覚信号に注意を向けることができ、無関係刺激を抑制し、適切な警戒態勢を維持できる能力。たとえば、細い道や車通りが多い道なんかではすごく集中できて、高速道路のような周囲も、道幅も安定しているときはリラックスしながら眠らず覚醒を保つ能力のことです。
②持続性注意
ある一定の時間経過の中において、覚度を維持する能力。作業を遂行し続ける能力のこと。例えば、途中で運転作業を続けるのが飽きてしまうことや、長距離運転でも居眠りしないように意識を保てられるのか?ということです。
③選択性注意
多くの刺激の中から、ただ一つの刺激に反応する能力。車内の音楽に気をそらしたり、脇見運転をしたり、スマホが気になっていじったりせずに、常に危険な個所がないか観察しながら運転する能力です。
④分配性注意
2つ以上の刺激に交互ないし同時に注意を向ける能力。ハンドル操作と危険個所の探索を同時にしたり、車間を気にしながらアクセルを調節したりするように、同時に2つのことをやる能力です。
注意機能は、認知機能の中でも基本の部分にあたり、注意力が落ちるだけで事故発生リス期はものすごく高くなりますので、普段から心がけていきましょう。
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