医療と運転
運転免許証を更新したり、運転を再開されるのにあたって医師の診断書が必要な場合がここ数年で一気に増えてきました。
特に認知症の診断は公安も情報を期待しているところであり、運転と医療というのもかなり密接になってきました。
また、病院でも自働車運転再開のためのリハビリテーションを行うところが増えてきています。
しかし、まだまだそのあたりの連携は不十分なところもあり『医師が運転してもいいといったので』『リハビリの先生が大丈夫だって・・』と勘違いされる方も少なからずいるようです。
運転再開を希望する患者から相談を受けた場合の医療機関の役割について、間違った認識が広まっていますので、改めてご説明します。
患者からの相談があった場合の医療機関ができる最初の助言は1点のみ。「免許センターへ電話をして相談してください」です。なぜなら、診断書提出の必要性についての決定権は免許センターにあり、医療機関にはありません。その患者が診断書提出を求められることが明らかであるとわかっている症状であったとしても、医療機関の判断で診断書作成のための評価を独断で行うことは、道路交通法で認められていません。
はい。
医療は情報提供までは行ったとしても、基本的に運転の可否については判断することが法律上行うことができません。最終決定権は公安にあります。
逆に言えば、医師がダメと言っても公安でOKならOKです。ただし自己責任ですが。
運転に関しては僕たち医療従事者はまだまだ無力ですが、皆さんが運転できるようなサポートを目指していきますね。
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