脳卒中発症後の復職
先日、知多半島OTの集いにて『脳卒中後遺症者に対する就労支援の現状と考え方』として
脳卒中・身体障害専門就労移行支援センター『リハス』より、藤田聖純さんをお招きして、障害福祉、就労支援について研修会を開きました!
参加者は過去最高の55名!他職種の方も参加され大規模な集いとなりました!
脳卒中後遺症者の復職率
皆さんどうでしょうか?片麻痺となった方が、再び就労すると何%の方が復職可能だと思われますか?
答えは40%だそうです!
専門職の方だと多いと感じるかもしれませんね。
しかし、裏を返せば60%の方は退職を余儀無くされているのです。
社会保障のcreative destruction
最近は医療機関においてはADLの改善と入院期間の短縮が求められており、十分な機能回復や職業訓練は難しくなってきています。
加えて医療と介護の連携が強化される流れの中で障害福祉が取り残されている現状が多いのではないのでしょうか?
医療で不十分な所は介護保険で賄ってねというのが一般化しつつあると思います。
事実、介護保険で就労希望の人が機能訓練をしているケースもあります。しかし、介護現場では職能訓練までフォローするのが難しいのも現状です。
そんな時は障害福祉を併用して欲しいというのが今回の一番の肝です!
介護保険と障害福祉は併用出来るんです!
これからはもしクライアントが就労希望の方なら、医療から障害福祉、介護から障害福祉という新しい流れを作っていくことがとても重要です!
具体的に何やってるの?
就労支援の大きな流れは①職業相談②職業評価③就労前訓練④就労実習⑤就労定着支援という5ステップで行っています!
そもそもどんな仕事に就きたいのか?就くことが出来そうなのか?自身の特性といった確認や目標設定。
その上で就労に向けたビジネススキルや人間力の能力開発。
実際の現場での調整や耐久性の確認、人間関係や仕事内容の検討。
そして、継続し続けるためのフォローアップを行っています。
就労移行支援においては就職率よりも就労定着率の方が大切になります。
障害雇用の現状
100名以上の雇用者を抱える企業は2.2%は障害認定を受けているものを雇用することを義務付けられています。できていない所は年間40万以上の罰金となります。
しかし残念ながら、実際はほとんどの企業さんが出来ていない現状があります。
ちなみに愛知県は全国でどのくらい障がい者の雇用が出来ているでしょうか?
ワースト2位です
因みにワースト1位は東京。
都市部は企業も多いので障がい者の雇用が不十分なんです。
しかし、逆説的にはこれからは伸びていく可能性があるかもしれません!
この記事を読んでくれた方が、障害福祉にも関心を持っていただけるとクライアントの可能性を広げていけるのではないかと思います!
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