高齢者の運転における心理特性
高齢者の方々は運転について、不安な気持ちを持っている一方で、実は運転について自信を持っている人が少なくないようです。
今での運転歴の中で、かなりの長距離を自ら運転して旅行に出かけたり、長年大きな事故なく運転してきたという経験があり、その経験から自分は安全運転ができていると思っている高齢者が多いとのこと。
確かに私自身も、運転を振り返ったりフィードバックを受けることがないため、安全運転できていると思っていると感じています。
しかし、高齢になれば体力や筋力や視野は徐々に低下するし、記憶や注意力も低下するもの。交通状況も日々変化するものであり、昨日事故しなかったら今日も事故をしないという保証もない。
つまり、安全運転できた、事故をしなかったという経歴は、交通事故とは無縁であることを認識する必要しなければならない。
自分が安全運転できているかどうかを判断するのは、事故を起こしたか、違反を起こしたかという判断基準しかない。
自分が安全委運転できているか客観的にフィードバックを受けたり、運転歴や事故歴ではない基準でセルフフィードバックをし、常にリスクマネジメントをしないといけない。
参考資料 向井 希宏:高齢者の心理的特性と不安全行動-交通場面における検討-
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