病気のあとも安心して運転するための手続き

年齢を重ねてくると、生活習慣病をはじめ様々な病気にかかるリスクがありますよね。

実際私の施設にも、病気や怪我をした後で自動車運転を再開したいとおっしゃられる方が何人かご相談に来られます。

今日はそんな人の為に、どのような手続きをしたらよいのかまとめてみました。


1.まずは運転適正相談窓口に電話しよう

基本的に運転免許証にかかることは医療関係者(医者も含む)では判断できません。理由は管轄する法律が全く異なるからです。医療は『厚生労働省』の管轄下であり、免許証は『国土交通省』の管轄なので、判断するところが違います。

そこで、大きな病気・ケガをした後、運転が再開できるかどうかの窓口は警察庁が行います。

愛知県にお住まいの方であれば、平針の愛知県警察運転免許試験場に電話で確認すればいいそうです。軽度の方ならそのまま運転続行の許可がもらえますし、要判断の方は試験場に呼ばれますので、そこで判断を仰げば大丈夫です。


2.臨時適性検査を受ける

運転を再開するには2つのステップあります。それが医師の診断と公安委員会の許可。まずは運転免許の更新を行なっている警察署に行き、診断書の書式をもらいます。このときに病名を伝えることで、それぞれの病気にあった書類をもらうことができます。これを病院に提出して診断書を書いてもらいましょう。

この書類に医師が記した診断が、運転再開に大きく影響します。ここで「運転に支障がある」という判断が下りると、運転は再開できない可能性があります。事前に主治医や作業療法士と相談しておくといいですね。


続いて免許試験場での適性検査。試験場では通常の免許更新などが行われてますが、その流れには乗らず、運動適性検査を行ってくれる部屋に行き、「病気による適性検査を受けたい」と伝えましょう。

事務的な書類のやり取りと病気や症状についての聞き取りが行われ、ここで診断書も提出します。

その後ドライブシュミレーターでのテストを行います。画面の指示に従ってハンドルやアクセルやブレーキを操作出来るかの確認をします。また、検査官の指示に合わせてアクセルを踏んだ状態から、急ブレーキや「半分だけ踏む」といった複雑な操作をし、これによって運転操作に支障があるかどうかをたしかめます。

そして次に認知能力のチェックが行われる。ディスプレイにクルマが実際の道を走行する映像が映し出され、それに合わせてハンドルやブレーキを操作したりします。

視野の広さと判断の素早さをたしかめるチェックをし視野欠損や半側空間無視といった症状が影響ないか確認します。。

検査の結果、運転の可否が決まります。場合によっては特別な補助具の装着が義務化されることもあります。


病気や怪我で運転が心配になったら、まずは窓口へ電話してみましょう。そうすれば具体的な手続きがわかるはずです。

知多高齢者運転リハビリテーション

高齢なっても、楽しく運転を続けたい。免許証の更新に不安がある。免許証を返納したい。家族に認知症があるけど運転は続けていいのか不安。そんな思いを持っている知多半島の人たちの悩みや希望を叶えるサイト。

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