運転の目的は何ですか?
先日の『加齢と自動車運転』にかかわる研修でもお話しさせてもらいましたが、自動車運転をする上では欠かせないテーマですね。
自動車運転とは外出や移動のモビリティ、つまり手段しかないのですが、運転免許剥奪ということにかかると、結構この概念が抜け落ちて、自動車運転=生活みたいになりがちです。
「自動車運転ができなくなると何もできん!」とおっしゃる方も多いですが、このパターンですね。
大切なのはその「何が?」なのですが、当たり前に運転しているとなんでも自動車運転に依存してしまって忘れてしまうことが多いですね。
ざっくり言えば、生活なのか、趣味なのか、仕事なのか。もっと具体的に、受診なのか、買い物なのか、サロンに行くためなのか、パチンコなのか、ドライブなのか。
運転はあくまで目的地に到達するための手段であり、いったい自分がどこに出かけているのか?どのくらいの頻度で車に乗っているのか?を把握することは高齢ドライバーの方は把握しておくといいです。
そうすると、出かけ先によっては代替手段があったり、習慣を変えれば自動車を運転しなくても良くなったり、反対にどの期間は運転をしなければいけないのかが明確になるからです。目的が把握できれば解決手段も選択しやすくなるでしょう。
特に出かけ先が生活に偏っていた場合は自分が運転できなくなった時にどうするのかをしかりと話し合うことをお勧めします。
また、出かけ先は高齢になると、生きがいや趣味の頻度が減ってきます。活動量が減れば身体も認知も機能が衰えて、より運転できなくなるので。永く運転するご予定の方は特に見直していきましょう。
0コメント