自動運転システムは認知症を進行させるのか?

先日のボランティア研修会で、こんな質問を頂きました。
『自動車運転をすることで認知症を予防できるなら、自動運転に切り替えると認知症の進行を助長させるのではないか?』

文脈を逆説的に考えれば、確かに可能性がありそうですが、答えは恐らくNOでしょう。
自動車の運転には確かに種々の認知機能を使う場面があるので、それにより認知症を予防しているなら、もし運転を自動にしてしまえば認知機能を使う頻度が減るので認知症になると考えてしまうのは仕方ないのですが。

自動車運転をすることで認知症を予防する理由として、自動車運転による認知機能を使う頻度よりも外出頻度の因子がとても大きいのです。
要は自動車運転しているからというよりも外出しているかどうかの方が重要なんですよね。

ただ、自動車運転をしなくなると比例して外出頻度や活動頻度が減ってくることはわかっているので、気を付ける必要があります。

だから自動車運転を自動化しても認知症の進行にはならないと予測されますね。

例えば、マニュアル車からオートマチック車に切り替えたら運転操作が簡易になった分認知症が進行するのかと聞かれると、していないですよね。
洗濯を洗濯板から洗濯機に変えたら認知症になるでしょうか?
炊飯を釜から炊飯器に変えたら認知症になるでしょうか?

答えはやはりNOですよね。
むしろ簡易になった分は別の作業に当てる時間になったり、そもそも活動事態が長く続けられることの方がメリットとして大きいので、自動化はメリットの方が大きいと言えるでしょう。

知多高齢者運転リハビリテーション

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