移動のしやすさと幸福感の研究

岡山大学大学院の橋本さんの研究によると高齢者にとって、移動の自由度が高い人ほど幸福感を感じやすいという研究結果が分かったそうです。


生活活動は大きく分けると2種類あり、病院の通院や買い物といった生活を営む上で欠かすことのできない必要性を伴う「必須活動」と、娯楽や旅行、趣味、スポーツといった生活に必ずしも必要性は生じない「余暇活動」に分類されます。

必須活動が充実することは当然健康的かつ安心・安全に生活を送るために重要であり、俗に言われる幸せな家庭を築くための基礎としての意味合いを持ちます。

余暇活動が充実することは生活に憩いや楽しみをもたらすだけでなく、社会とのつながり、他者との結びつきをもたらすことになり、これらを通して幸福感や幸せな生活の実現を感じています。


しかし、これらの活動には多くの場合「移動」がともなうため、移動しやすい環境であることが重要視される。つまり、移動の自由度が幸福感に影響していると考えられます。




これを踏まえてアンケート調査を個行った結果、高齢者の主観的幸福感と活動の要因としては、最も大きかったのは「経済的要因」であったのですが、「移動の利便性」も十分に影響していることが分かったそうです。


つまり、自動車運転により移動の自由度が保たれることが、「必須活動」「余暇活動」を維持・拡大する可能性があり、結果的に幸福感を得られやすいということです。


ただし、移動の利便性には「バスのパス」「鉄道の利便性」も含まれており、代替手段を整えることも重要だと考えられます。


参考文献

「移動のしやすさと高齢者の主観的幸福間の関係に関する研究」ー橋本成仁

知多高齢者運転リハビリテーション

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