運転支援者必読書
【あの日 鹿沼児童6人クレーン車死亡事故 遺族の想い】
先月から少しずつ読み進めています。
事故概要
2011年4月18日午前7時45分ごろ、国道293号にて集団登校中だった児童の列(約20 - 30人)に10トンクレーン車(ラフテレーンクレーン)が突っ込み、直後に民家の垣根と作業小屋の一部を破壊して停車した。児童のうち6人がはねられ全員が死亡した。単独事故での6人死亡は、後に発生した京都市東山区でてんかんが原因とされる京都祇園軽ワゴン車暴走事故で8人が死亡した事故に次ぐ惨事となった。
遺族らの運動
男がてんかんの持病を有しているのにもかかわらず、それを申告せず運転を続けた結果、今回の事故に至ったとして遺族は「持病を有し、それを申告せず免許を取得、更新した場合の事故」に危険運転致死傷罪を適用すること、てんかん患者が病気を隠して不正に免許を取得できないようにすることを求める署名を法務省に提出した。
2014年5月20日には、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(自動車運転死傷行為処罰法)が施行され、自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるものの影響により、その走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で、自動車を運転し、その病気の影響により正常な運転が困難な状態に陥り、人を死傷させた場合に、危険運転致死傷として被害者死亡の場合で1年以上20年以下の有期懲役に問えるようになった。
(参照:ウィキペディア)
鹿沼クレーン事故は間違いなく、障がい者が自動車運転をすべきか否かを問う大きな事故でした。現在の改正道路交通法にも多大な影響を及ぼした事故でしょう。
療法士でも鹿沼クレーン事故そのもは知っているんですが、そこに至った背景や加害者やその家族の人格。被害者の想い。ダメだと分かっていても障がい者に対する偏見や失われたことへの殺意。そういった生々しいストーリーまでは知らない方も多いかと思います。
障がいのある方の運転再開を促すということは、同じような状況を生み出すかもしれないという責任と覚悟は必要だと思います。そういう意味で読んだほうがいいと思ってます。
被害者の父親の「あの男が生きていることが許せない」
被害者の姉(小学生)「はんにんをぜったいにゆるさない」
こういう想いを読んで、涙して、そういうリスクも背負って支援しなきゃなって思いに駆られていますね。
鹿沼クレーン事故とその後のストーリーから感じることはたくさんあると思います。もしかしたら自動車運転支援が怖くなるかもしれないです。
でも、そういう支援をしているという覚悟を持つこと、不安を背負い込むということ、世間は厳しい目で見ていること、もし自分の子どもが、愛する人が、家族があなたが運転支援した人に殺されたとき、あなたは許せるのか?
色んな感情をもって取り組んでいってほしいと思います。
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